Cultural – Takeshi Cultural Center

たけし文化センター
2018年11月, 浜松市
障害者福祉施設、シェアハウス、旅館, 延床面積308.33㎡
株式会社高木滋生建築設計・株式会社向日葵設計 設計共同体
Takeshi Cultural Center
2018 November, Hamamatsu-shi, Shizuoka
Facility for the disabled, Share-House, Hostel, Gross Area 308.33 sqm
S.TAKAGI Architect&Associates ・Himawari Design consortium
Takeshi文化中心
2018年11月,滨松市
残疾人福利建筑、共享住宅、旅店,建筑面积308.33㎡
株式会社高木滋生建筑设计、株式会社向日葵设计 共同设计


「あるがまま」を受け止めて、障害者の新しい生き方を探している福祉施設「アルスノヴァ」が新しい施設をゲリラ的でも都心に計画をしたいと話が来た。障害をもった方も人に会いたいし、好奇心はある。健常者もこのような世界があることを社会的も知るべきだし、知ることで世界の見方の幅が広がる。障害者と健常者のガチンコの場である。多様な価値観を許す場、それが「たけし文化センター」。

何かをやらせる場所ではなく「やりたいことを思いっきりできる場所を作ろう」という目標のなかで、この施設はいま福祉関係者だけでなくアーティストや著名な哲学者などからも注目されている。

このような施設の方針のもと、建築設計はなにができるか。 施設入口には「わな」を仕掛ける。ゆったりとしたカフェ空間の向こうには床に寝そべっている人や自由に踊っている人や叫んでいる人・・・利用者が思い思いに過ごすガチンコ空間が広がっている。

施設の特徴の一つである爆音の音楽が2階のテラスから大砲のように道路に響く。都会の多くの方々の好奇心を揺さぶる。重度知的障害の人たちの“新しい自立のあり方”の模索する3階のシェアハウス。成人した重度の知的障害者に「家族以外の支え」のある住宅。 「重ね塗り」を特徴とする施設に合う空間とはなにか。

スタッフ、設計者、地域の方々の力を合わせ、廃材や見切り品などを利用した内装空間。人々の思いが空間になることをチャレンジしたい。その後も、変化し続ける空間となるような仕組みを考えたい。
天竜林の廃材の木を壁仕上げとして、ピアノの会社からの廃材のスポンジを音楽室の吸音材として、浜松の漁港からのあばり編みを天井材として、、、